こんな過酷な運命があるのだろうか?障害を負った捨て子の赤ちゃんが送った壮絶な人生

出版元 03/23/2021
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幸運の女神

しかし、幸運の女神はゲーブ見捨ませんでした。アメリカ、ユタ州に住むある女性、ジャネル・アダムスは、買い物中にゲーブについてのニュースを見ました。ジャネルは思わず買い物を中断してテレビに釘付けになりました。ジャネルは帰りの運転中、ゲーブのことが頭から離れませんでした。悲壮な運命を背負いながらもスクリーンで明るく笑っている強いゲーブに完全に心を動かさました。日が経つにつれゲーブに対する思いは強くなり、ゲーブをブラジルから引き取り、新しい家族として受け入れようと夫を説得しました。ジャネルとロンは、ニュースで流れていた電話番号に電話をかけ、養子の意志があることを示し、ブラジルへ行く準備をしました。しばらくして放送局から連絡がありました。正式にゲーブを養子として引き取るためブラジルに行きました。しかし、ゲーブの養子縁組の手続きはそう簡単には進みませんでした。

幸運の女神

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ゲーブ、いざアメリカへ

養子縁組を成立させることは、ジャネルとロンにとって容易なことではありませんでした。まずは自分たちがこの重度の障害を持った子供を受け入れるだけの財力と養子に適した環境を用意できるかというところから査定されました。アダムス夫妻は養子を以前にも何度も経験していました。アメリカ国内だけではなく、世界中で親に捨てられて困っている子供たちを自分たちの子供として受け入れていたのです。ゲーブのケースは障害者なので、難しいケースでした。それでも2人は諦めず長い時間と労力をかけてゲーブをブラジルの孤児院から自分たちの家に連れて帰りました。手足も家族もなかったゲーブは、アメリカで新しく住む家、愛情あふれる両親、そして13人の養子の兄弟姉妹を一気に得ました。ブラジルの孤児院では捨て子だったゲーブは正式にアメリカ人として、そしてアダムス夫妻の養子となりました。何という運命の変化でしょう!

ゲーブ、いざアメリカへ

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